経営

スマートデバイスが切り開く成長戦略(2012-07-27)

投稿日:2014年2月13日 更新日:

「スマートデバイスが切り開く成長戦略~普及段階に入った新たなデバイスを、どう競争力につなげるか~」(ZDNet Japan 主催)というビジネスカンファレンスに行ってきました。

急速に普及するスマートデバイス(スマホやタブレット)を、どのように活用して具体的な収益や成果創出につなげるかを情報収集するのが目的でしたが、非常に将来の可能性を感じる内容でした。

スマートデバイスの活用の大きな目的は、

「従業員の生産性向上」「販売チャネル・機会の拡大」

この日はどちらかというと、従業員の生産性向上が主なテーマでした。
「いつでも、どこでも、すぐにでも」必要なシステムを利用でき、情報を共有して業務の効率化や迅速な意思決定ができるという事が、企業の競争力につながります。
※従業員の生産性向上については、紛失や情報漏洩、危険なアプリなどセキュリティの懸念材料がネックになっていましたが、ずいぶんと問題解決が進んでいるようです。

活用事例の中でも印象的だったのが、損害保険会社の事例でした。
保険金を支払う時の損害調査には、これまでデジカメと水平器、PCが必要で、デジカメで撮った写真と水平器で図った傾きをPCに取り込んでメールで送らなければならなかったのに、スマートデバイスの、ジャイロセンサー(物体の角度や角速度を検出する)を組み込んだアプリで写真を撮ってそのまま送るだけという劇的な業務改善ができたという事例です。

【スマートデバイスはセンサーの塊】
GPSや照度、ジャイロに加速度など、PCではできない事がたくさんできる。

紹介されていた現在の事例の多くは、
・アパレルショップでカタログとして活用
・営業のプレゼンツール
・マニュアルの電子化
・博物館で展示物の情報をタッチパネルで紹介
といった携帯利便性やデータ保存を利用したものが多かったですが、今後は損保会社の事例のような、センサーを活用した事例も多く出てくると思います。

既に「救急車に配備して、受け入れ可能な病院を素早く検索する」や、「車イスに装着して、転倒を加速度センサーで感知して管理塔に連絡する」という事例もあるそうです。

今は消費者向けのアプリやゲームがスマートデバイスビジネスの中心ですが、今後はセンサーの利点を最大限活用した業務アプリの開発や、セキュリティの問題解決によって企業利用が促進されて、劇的なサービスの変化や業務改善が実現されると感じました。

この波に乗り遅れないように、スマートデバイスやその技術革新の情報をしっかりウォッチして、どんどん事業の革新、改善に活用していきたいと思います。

もちろん、ただ使えば良いというわけではないので、「何が経営上の課題で、スマートデバイスの活用で何を解決し、どのような価値や競争力を生み出すのか」を考えて、目的(要件定義)→デバイスやアプリケーションの選定→運用ルールの設定→効果検証のサイクルを回せるようにしなければいけないですね。

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