野中郁次郎氏の講演(2011-06-25)

公開日: : 最終更新日:2015/04/08 経営

昨日、経理担当と一緒に野中 郁次郎 氏の講演会に行って来ました。

野中氏は知識経営の生みの親として知られる経営学者で、著書『知識創造企業』はハーバードビジネスレビューにも掲載され、アメリカでも知られる数少ない日本人経営学者です。

こんなすごい人のお話を聴ける機会はそうそう無いので、案内が来た瞬間申し込みました。

会場で始まるのを待っている時、野中さんが目の前を横切った時には、ちょっとテンションが上がってツイッターで呟いてしまいました(笑)
そしてお話される野中さんが、外見からは想像がつかないべらんめぇ口調なのがビックリしました(笑)
講演の内容は、経営の話だけでなく、文化・芸術・歴史・哲学などなどたくさんの要素が盛り込まれた理論であり、私にはレベルが高く、かつ概念的だった為、理解が追いつかない部分もたくさんありました。
改めて、自分は何も知らないのだと言う事を再認識させられる良い機会でした。

その中でも、【経験と知識】についての考え方が印象に残りました。

経営上起こっている出来事には、全て複雑な因果関係があり、その前後の出来事や状況を把握していないと【文脈】が読めないとおっしゃっていました。
その文脈を読む為には、経験が必要で、その経験を次の打ち手に具現化していくためには、言語化(コンセプト)出来る知識が必要だという事でした。

経験:現場を知らないと文脈が読めないので、現場での経験が必要
知識:文脈を読むだけでは具現化できないので、経験を言語化できる(色んな言葉で例えられる)知識が必要

なるほど、確かに数字を見ているだけで、どんなお客様がお店にいて、どんな様子で、どんなコミュニケーションを取っているかを知らないと、その数字から妥当性の高い解釈を導き出す事が出来ません。

そして、その現場で把握した内容を、「これはこういう事だ」と解釈して、「だからこうしよう」と具現化していく為には、幅広い知識とスキルが必要になります。
しかしながら、全ての経験(暗黙知)を言語化(形式知化)できる訳ではありません。

言語化できない経験を、暗黙知のまま伝承していく事も必要で、それが【人づくり】だとおっしゃっていました。
暗黙知をそのまま人づくりとして伝承していく事と、出来る限り形式知化していく事、これをどうやって組織的に創っていくかが課題です。
我々の業界で言うと、指名係やキャストさんのマネジメントなんてのは特に形式知化しにくいものです。
一時、形式知化してみようとしましたが、頓挫しました。
なかなか、「お客様の顔色を見て」だとか「キャストさんのテンションを上げて」といった気持ちの要素を、言語化して人に教える事は難しく、この事を振返ってみると、この業界においては、【人づくり】の要素が強いのだなぁと気付きました。
そこで昨日は、朝方までお店でオペレーションに参加していました。
23日、24日と新入社員研修の講師を担当させてもらったのですが、その時の新入社員の人たちが、お店で活き活きと働いている姿も見れて良かったです。

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